2013年1月8日火曜日

劉強

読み方:りゅうきょう

2011年12月に靖国神社に放火して韓国に逃亡し、韓国で身柄が拘束された中国人。2012年半ばから2013年1月にかけて、日韓および中国も交えて身柄の引き渡しが取り沙汰された。

中国メディア「東方網」の2013年1月6日付け日本語版記事によると、劉強の祖母は韓国人であり、その祖母はいわゆる従軍慰安婦として上海に連行されたのだという。2011年12月に催された日韓首脳会談の様子を見て日本への怒りを覚え、放火したらしい。

劉強は2011年12月26日明け方に靖国神社の新門に放火した。2012年1月に韓国の駐韓日本大使館に火炎瓶を投げ込み逮捕され、取り調べの中で靖国神社への放火の容疑も認めた。2012年1月から11月まで10か月間、劉強は火炎瓶の件に対する刑として韓国内で服役していた。

日本は劉強に対して放火の容疑で逮捕状を取得し、韓国へ劉強の身柄の引き渡しを要求していた。日本と韓国とは「日韓犯罪人引き渡し条約」と呼ばれる二国間条約が締結されており、特定の例外規定を除き、求められた犯罪人の引き渡しの要求には応じる必要がある。ところが2012年1月3日、韓国のソウル高等裁判所は、劉強が日韓犯罪人引き渡し条約において引き渡しを拒否できる「政治犯」に該当するとし、日本への身柄引渡しを拒否した。

東方網による2013年1月6日付の同記事は、日本は過去の歴史を再認識せよという劉強のコメントを掲載している。

関連サイト:
慰安婦問題の解決に誠意ある態度を=劉強氏 - 東方ウェブサイト2013年1月6日