2013年1月8日火曜日

出願審査請求

読み方:しゅつがんしんさせいきゅう

特許の出願に際して、特許庁に出願審査を進めるように請求すること。および、そのための一連の手続きのこと。

日本では特許の出願と審査は異なる段階に分かれている。出願した後に審査請求を行い、審査を受け、特許が認められて初めて特許権を得ることができる。

特許出願から出願審査請求を行う間には一定の猶予期間(出願審査請求期間)が設けられている。この期間を過ぎると出願は取り下げられたものとみなされる。2001年に制度が改定されており、2001年以前は出願審査請求期間は出願日から7年となっていたが、2001年の改定により出願日から3年に短縮されている。

出願審査請求を行うためには、所定の様式に沿った書類を用意して特許庁長官宛に提出する必要がある。この書類は「出願審査請求書」と呼ばれる。また、請求するにあたり所定の費用を支払う必要もあり、この費用は「出願審査請求料」と呼ばれる。

2011年8月に、特許審査の効率化の実現を背景とした出願審査請求料の引き下げが実施され、従来の料金に比べて25パーセントほど料金が引き下げられた。通常の特許出願の事例であれば、従来は「16万8600円に加えて4000円(請求項数の分だけ必要)」であったが、2011年の出願審査請求料改定により「11万8000円に加えて4000円(請求項数の分だけ必要)」と、5万円ほど安くなっている。

関連サイト:
出願審査請求書の様式は? - 特許庁
産業財産権関係料金一覧(2012年4月1日以降) - 特許庁
出願審査請求料改正のお知らせ - 特許庁 2011年7月
出願審査請求期間の改正のお知らせ - 特許庁 2001年8月