2013年4月8日月曜日

砂川事件

読み方:すながわじけん
別名:砂川紛争

1955年から始まった、東京都砂川町の米軍立川基地拡張に対する反対運動をめぐる事件。中でも1957年、特別調達庁東京調達局による基地拡張のため、測量が実施されたことで、基地に反対するデモ隊の数人がアメリカ軍基地内に入ったとして、起訴された事件を指す。

第一審で東京地方裁判所の伊達秋雄裁判長は、アメリカ軍の駐留許可が日本国憲法9条に反するとし、刑罰は法律に基づくべきだという日本国憲法31条に違反するとして、基地に侵入した全員を無罪にした。

第一審の判決を受け、検察側は上告。最高裁はアメリカ軍の駐在は日本国憲法9条の自衛権の範囲内であるとし、原判決を破棄した。最高裁判決を受けて、東京地裁の再審では有罪とされた。一連の砂川事件は、その後の安保闘争などに大きな影響を与えたとされている。

2013年4月8日の毎日新聞の記事によると、当時の田中耕太郎最高裁長官が上告公判前に、アメリカに対して公判日程などを事前に密告していたことが秘密文書から判明した。当時の日本の司法が偏向していたことを示すものだという見解を示す専門家もいる。

関連サイト:
砂川事件:米に公判日程漏らす 最高裁長官が上告審前 - 毎日jp