2013年5月31日金曜日

凍土遮水壁

読み方:とうどしゃすいへき
別名:凍土の壁
別名:凍土の遮水壁
別名:凍土を用いた地下水遮水壁

東京電力福島第一原子力発電所における原発事故で発生した汚染水問題の対処方法の一つで、地下水が原子炉建屋へ流入することを防ぐために、原子力発電所関連施設の周辺の土壌を凍結させることで設ける壁。

凍土遮水壁は、原子炉建屋周辺の地中に、冷却材を入れた管を入れて周辺の土壌を凍結させる方法で設置される。凍土を使用する方式は、地下水の流れを遮る手法の中でも、設置に要する時間が短く、効率的であるとされる。

 2013年5月30日、政府で汚染水処理対策委員会が開かれ、凍土遮水壁の設置を柱とした汚染水処理対策案の検討を進めた。福島第一原子力発電所では、施設に地下水が流入して汚染水と化しており、しかもその増加ペースが2013年5月現在では1日400トンの規模で増えているという。茂木敏充経済産業大臣は5月30日のうちに、凍土遮水壁を早急に設置することを東京電力に指示した。

関連サイト:
汚染水処理対策委員会(第2回) - 経済産業省
凍土の遮水壁で汚染水抑制…政府委が設置方針 - 読売新聞