2013年7月30日火曜日

降圧剤データ操作問題

読み方:こうあつざいデータそうさもんだい

血圧を低下させる効果があるとされる降圧剤バルタルサンの実験データが操作された疑いがある問題。

2013年7月12日のMSN産経ニュースの記事によると、京都府立医大の松原弘明元教授らが降圧剤バルタルサンに関して行った研究データが人為的に捜査され、バルタルサンに有利な結果になっていたことが明らかになった。松原氏は降圧剤バルタルサンの販売会社であるノバルティスファーマの元社員だったことが明らかになっている。

降圧剤バルタルサンは「ディオバン」という商品名で販売されている。血圧を下げることだけでなく、他の降圧剤と比べて脳卒中などのリスクも低下するとされていた。しかし正しいデータによって行われた調査では、他の降圧剤よりも脳卒中のリスクを低下させるといった効果が得られないことが明らかになっている。

ノバルティスファーマはデータ操作疑惑に対し、第三者期間の調査結果を提出したが、田村憲久厚生労働大臣はその調査書がデータ操作を行っていないことを示す証拠にはならないと指摘している。

関連サイト:
降圧剤の臨床データ、人為操作を確認 京都府立医大が謝罪 製薬会社に有利な結果 - MSN産経ニュース