2013年8月27日火曜日

内政不干渉

読み方:ないせいふかんしょう
別名:内政不干渉の原則
英語:Non-interventionism

ある国家の内政に対して、他国が干渉してはいけないとする国際法上のきまり。

他方、内政干渉とは、主に武力をはじめとする強制的な力によって他国の内政に介入し事態を操作することを指す。

内政不干渉の原則は、30年戦争後のヨーロッパの主権国家体制における内政不可侵などがその端緒であるとされる。第二次世界大戦後、国際連合をはじめとする国際的アクターが誕生したものの、2013年現在、主権国家が国際社会における最も主要なアクターであるとの見方が強い。

主権国家体制において、内政不干渉は各国に認められた権利として保障される一方で、各国の政府による対外的な援助要求に基づく軍事行動などは内政干渉としてみなされないことが多い。

また、人道的介入なども議論になっている。特に国際法上の強行法規(ユスコーゲンス)に該当する場合、他国への介入が正当化するべきだとの意見もある。特に内戦などによってその国民の人権が著しく犯されている場合やジェノサイドなどが内政不干渉の原則の例外として挙げられる場合がある。