2014年2月18日火曜日

RO

別名:革命組織
別名:地下革命組織
別名:혁명조직
英語:Revolutionary Organization

北朝鮮に同調し、韓国政府転覆を企図したとされる、韓国の国会議員などが所属していた地下組織のこと。ただし、2014年2月現在、組織の実在を疑う意見もある。

大韓民国国家情報院が発表した情報によると、2013年5月に、ROの秘密会合が京畿道龍仁市で開かれ、韓国国内の通信施設、石油施設などの破壊を企てる謀議が行われたとされる。ROは金日成の主体思想を理念として掲げており、韓国と北朝鮮が戦争状態になった際には、北朝鮮に与して、韓国国内で後方撹乱を行う計画を立てていたとされる。

ROの構成員や指揮系統などについては不明な点が多いが、国家情報院により、ROの総責任者として、統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員の名が挙げられた。李石基は、以前から「反米従北」を信条とする革命運動家として知られており、2002年には反国家団体に所属したとして逮捕され、懲役2年6か月の判決を受けたこともあった。

李石基は2013年8月に、内乱陰謀罪、国家保安法違反などの容疑で、公安部および国家情報院による強制捜査を受け、拘束された。9月には、国会議員の過半数の賛成によって逮捕が決定された。2014年2月の裁判では、水原地方裁判所が起訴事実、すなわちROの実在と謀議の内容を認めるとともに、李石基に対して懲役12年、議員資格停止10年の判決を下した。なお、李石基のほか6人が、ROの活動に関わったとして起訴されており、それぞれ有罪判決を言い渡された。

検察側の主張に対して、李石基議員の弁護団は、RO自体を「国家情報院の想像上の組織」とする反対意見を述べた。ROの決議文や具体的計画などの証拠は提示されておらず、国家情報院と検察の捜査にも、録音した会話の内容を恣意的に編集するなど、不審な点が見られるとする指摘もある。