2014年2月18日火曜日

ジオフェンス

英語:geo-fence
別名:仮想の地理的境界線
別名:仮想的な地理的境界線

GPS、Wi-Fi、Bluetoothなどを利用して位置情報を取得し、現実世界の任意の地点に動的に設定される、仮想の地理的境界線あるいは領域のこと。

ジオフェンスの技術は主に、スマートフォンアプリとの連携による活用が期待されている。ユーザーが特定のジオフェンスを超えたことを認識し、アプリに特定の動作を行わせることができる。

例えば、学校や会社を中心とした一定範囲にジオフェンスを設け、ユーザーが通過した際に、自宅などに通知を発信するアプリが開発されている。また、自宅から一定の距離を超えると電化製品のスイッチをオフにするなどの活用法も想定されている。日常生活を記録し、後で振り返って役立てる「ライフログ」においても、ジオフェンスの技術により、自動記録が実現されるといわれている。

また、ジオフェンスはマーケティングの分野でも活用され始めている。客が入店した際におすすめの商品などを知らせたり、クーポン券を付与したりするシステムが実用化しつつあるほか、店内における客の動線を把握するために、ジオフェンスを利用する試みもある。店内という狭い空間におけるジオフェンスの設定は、GPSの技術のみでは精度的に問題があったが、近年のWi-FiやBluetoothなどの普及により、可能になったとされている。

ジオフェンスの技術は、危機管理にも活用されつつある。店の商品や貴重品などに位置情報を発信するタグを付与し、盗難などによりジオフェンスを超えるとユーザーに通知するサービスや、害獣がジオフェンスを超えて農地に侵入した場合に、土地の所有者に通知するサービスなどが検討されている。