2014年4月30日水曜日

フキアゲニリンソウ

別名:吹上二輪草

皇居の吹上御苑で発見されたキンポウゲ科の植物。2014年4月に新種として新たに命名された。

NHKニュース等の報道によれば、フキアゲニリンソウは通常のニリンソウの倍ほどの大きさに育ち、また雨が降ると花が下向きになるなどの特徴ともつという。

吹上御苑の広大な敷地の大部分は森林であり、都内の中心部にあるにもかかわらず豊かな自然が育まれている。1990年代半ばから国立科学博物館が皇居の生物相の調査に取り組んでおり、2000年12月の報告では植物1366種に動物3638種が確認されている。その中には絶滅危惧種や新種も複数含まれていた。フキアゲニリンソウは、2009年から2013年にかけて実施された調査の中で発見され、このほど新種と確認された。

なお、皇居では年に数回、一般人も皇居内の自然を観察できる「自然観察会」を催している。

関連サイト:
国立科学博物館による皇居の生物相調査について - 宮内庁