2014年4月24日木曜日

クリックホイール特許訴訟

読み方:クリックホイールとっきょそしょう
別名:クリックホイール技術に関する特許訴訟
別名:iPodホイール特許訴訟
別名:iPodスイッチ発明訴訟

米国のアップルが販売する携帯音楽プレーヤー「iPod」に使用されている「クリックホイール」が特許権を侵害しているとして、日本人の発明家がアップル日本法人に対して起こした提訴。

クリックホイールはタッチ式の操作盤といった円盤型パネルで、パネルを押し込んだりなぞったりして複数の操作を行うことができる。iPodの代名詞的な機構であり、往々にして「アップルが開発した」と紹介されることがある。クリックホイール特許訴訟の原告である発明家は、このクリックホイール技術は自身が1998年に発明したものであるとしている。アップルへ提案を行った経緯もあり、交渉は成立せず終いだったという。2000年代半ばに特許成立と相前後してアップルがクリックホイールを搭載したiPodを発売したことで、特許訴訟に至った。

クリックホイール特許訴訟の第一審は、2013年9月に東京地方裁判所で判決が下された。判決は男性の主張すなわちアップルの特許権を侵害を認め、およそ3億3千万円を支払うよう命じるものとされた。アップルは判決を不服として控訴した他、原告側も判決の賠償額を不服として控訴した。

クリックホイール特許訴訟の第二審(控訴審)は2014年4月に、知的財産高等裁判所で下された。第二審の判決は第一審と同じく、原告に特許権を認め、やはり約3億3千万円の支払いを命じる内容となった。