2014年5月1日木曜日

薬剤耐性菌

読み方:やくざいたいせいきん

抗菌薬・抗生物質などへの耐性を持ち、従来の処方が期待された効果を発揮しない菌の総称。薬剤耐性を持つ菌。

薬剤耐性菌は、菌が薬剤にさらされる中で耐性を持つことにより生じる。それまで有効とされた薬剤が十分な治療効果をもたらさなくなる、あるいは全く治療効果がなくなる場合もある。また、接触感染するため、院内感染などのリスクが高い。

複数の薬剤に対する抵抗性を持った菌は、特に「多剤耐性菌」と呼ばれている。多くの場合、薬剤耐性菌が生じても、他の抗菌薬・抗生物質を用いることで治療を行うことが可能であるが、多剤耐性菌が発生した場合、他の有効な治療方法が極めて限られてしまうことになる。

薬剤耐性菌は必要以上に多くの薬剤を服用するなどした場合に起こりやすいとされる。薬剤は多ければ多いほど良い、というような考え方をせず、必要最低限の分量を使用するべきとされる。

関連サイト:
薬剤耐性菌Q&A - 東京都感染症情報センター
多剤耐性菌情報 - 日本感染症学会
薬剤耐性菌感染症 - 国立感染症研究所 感染症情報センター