2015年9月15日火曜日

くじらの博物館

読み方:くじらのはくぶつかん
別名:太地町立くじらの博物館
別名:太地町立クジラの博物館
別名:町立くじらの博物館
別名:タイジホエールミュージアム
英語:Taiji Whale Museum

和歌山県の太地町に所在する、クジラをテーマとする博物館。

くじらの博物館には各種クジラの骨格標本やセミクジラの実物大模型、捕鯨船や漁具などをが展示されており、イルカショー用のプールや、近海の魚とイルカが泳ぐ水族館などが併設されている。クジラの生態やクジラと人との関わりの歴史を学び、また鯨類を身近に感じる体験ができる。「クジラの歯磨き」のようなイベントも定期的に行われている。

くじらの博物館は太地町の伝統的捕鯨(古式捕鯨)と縁が深い。太地町は古式捕鯨の歴史と伝統を今に伝え、イルカ追い込み漁を現在でも行っている。このため、捕鯨反対を訴えて活動している(過激な活動に及ぶこともある「エコテロリスト」として知られる)団体・シーシェパードなどが、太地町を批判の矢面に立たせて批判活動を展開している。シーシェパードは太地町に滞在して活動することもあり、くじらの博物館にもシーシェパードの構成員と思われる外国人男女が訪れて(観光ではない)活動を行うことがある。

2015年、世界動物園水族館協会(WAZA)が、日本の水族館が主に追い込み漁を通じてイルカを入手していることを問題視し、日本動物園水族館協会(JAZA)に対してイルカ入手法の改善を要求、受け入れない場合はWAZAの協会員資格を停止すると通達した。JAZAは漁による入手を廃止してWAZAに残留する方針を取った。くじらの博物館はJAZAを脱会し、追い込み漁を継続する方針を取った。

関連サイト:
太地町立くじらの博物館