2014年7月14日月曜日

ククルビタシン

別名:ククルビタシン類
英語:cucurbitacin

ウリ科植物が含有する苦味成分。強烈な苦味のもととなっている。また多量に摂取すると身体に害をもたらす。

ウリ科植物のうち食用に栽培されている、キュウリ、カボチャ、スイカ、メロン、ゴーヤー、カンピョウの原料となるユウガオなどは、ククルビタシンの含有量が特に少ない品種であるか、またはそのように品種改良されている。ゴーヤーは比較的ククルビタシンの含有量が多く、このため強い苦みがある。

ククルビタシンはウリ科植物のヘタ付近に特に多く含まれる。ククルビタシンを多量に摂取すると、腹痛、嘔吐、下痢、場合によっては重篤な胃腸不全に至る可能性がある。食用でない観賞用のヒョウタン、ヘチマなどを誤って食べ、重い食中毒に陥る、といった事例は全国でもしばしば発生している。

ウリ科植物の他にはオオバコなどのゴマノハグサ科の植物がククルビタシンを含有する。やはり苦い。

食用のウリ科植物の中にも、まれにククルビタシンを多く含有する固体が紛れることがある。ククルビタシンを多く含む実は、基本的に、とうてい噛んだり飲み込んだりできないほど苦い。また吐き出しても苦味がしばらく舌に残る。ひとくち味見して強烈な苦味を感じたら食べずに避けておくべきといえる。

関連サイト:
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ユウガオ - 厚生労働省
ゴーヤーより苦いヘチマやユウガオにご注意 - 沖縄県衛生環境研究所