2014年7月14日月曜日

リレバン

別名:リレーションシップバンキング

事業者向け融資において、銀行などの金融機関が顧客にあたる事業者と長期的かつ継続的な取引関係を保ち、その中で蓄積された顧客(事業者)の経営能力や成長性といった情報を判断基準の一つとして、融資判断を行うこと。および、そうした金融(融資)サービス。

金融庁が2003年に公表した「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム(基本的考え方)」では、リレーションシップバンキングを「長期継続する関係の中から、借り手企業の経営者の資質や事業の将来性等についての情報を得て、融資を実行するビジネスモデル」であると定義している。

金融機関が融資を行う際、一般的には、債務を保証し弁済を確保する手段として、不動産や有価証券などの物件を担保として用意する必要がある。リレバンでは、必ずしもこうした担保を伴わず、したがって融資分を回収できるかどうか不確実といえる状況ながらも、事業者の経営状態や経営計画、信用情報、あるいは組織のあり方といった情報を総合的に判断して、存続していける企業かどうかを見極め、融資を行う。

建設業界向けウェブマガジン「建設業しんこう」2009年4月号では、リレバンを「決算書に載っていない情報をきちんと見て融資していくこと」であるとも述べている。

関連サイト:
金融庁の政策について(リレバンってまだあるの?)  - 建設業しんこう 2009年4月号
リレーションシップバンキングの機能強化計画の概要について - 金融庁
リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム(基本的考え方) - 金融庁