2014年11月6日木曜日

危険ドラッグ

読み方:きけんドラッグ

麻薬や覚醒剤と同様の、多幸感や幻覚作用などの効果をもたらすが、麻薬取締法などの法律による規制から逃れている物質の総称。

危険ドラッグが違法となっていない理由は、もっぱら、法整備が追いていないという事情による。しかしその成分や作用の危険性、健康被害などへの懸念は、違法薬物と同程度かそれ以上ともいわれる。

危険ドラッグは、これまで「合法ドラッグ」「脱法ドラッグ」「脱法ハーブ」「違法ドラッグ」といった、さまざまな呼び名が用いられてきた。厚生労働省と警察庁が新たな名称案を一般に募り、2014年7月に決定、公表した。選定の主な理由として、「規制の有無を問わず、使用することが危ない物質」であるということを明確に示す呼び名であるという点が挙げられている。


2010年代前半から半ばにかけて、脱法ドラッグ・危険ドラッグの使用者が犯罪に及んだり重大な交通死亡事故を引き起こしたりする事例が相次ぎ、使用者本人の問題にとどまらない社会問題となっている。


関連サイト:
「脱法ドラッグ」に代わる新呼称名を選定しました - 厚生労働省 報道発表 2014年7月