2014年7月10日木曜日

スーパーコロニー

別名:超巨大コロニー
英語:supercolony

アリの営巣に見られる、複数の群体の巣(コロニー)が連絡し合って形成された巨大なひとつづきの地下コロニー。アルゼンチンアリやエゾアカヤマアリによるものが知られている。

アリは、一般的には、1匹の女王蟻を戴く共同体を群れの単位として活動し、巣を作る。他の群れとは、縄張り争いの相手として敵対する。アルゼンチンアリの場合は他の群と巣を連結し、相互に出入りできる環境を作る。スーパーコロニーの中には複数の群れが、複数の女王蟻が共存しており、ひとつの共同体を形成している。

スーパーコロニーの規模は数キロメートル、数十キロメートル単位に及ぶものも珍しくない。大きなものになると百キロメートル単位を超える。

アルゼンチンアリは元々は南米に生息していた種とされるが、すでに世界のあらゆる場所において生息が確認されている。人の交易活動に潜り込むなどして広がったと考えられている。攻撃的で、コロニー周辺の他種のアリを根絶に追いやるなど、環境に害をもたらす要素が強い。人間にとっても農作物を食害するなどの害がある。