2014年7月29日火曜日

ウナギ完全養殖

読み方:ウナギかんぜんようしょく
別名:うなぎ完全養殖
別名:ウナギの完全養殖
別名:うなぎの完全養殖

ウナギの養殖を完全に行うこと。ウナギを人工授精して孵化させ、成魚になるまで育て、世代を継ぐ(子世代のウナギを孵化させる)まで、すべて人工的に行うこと。国内では特にニホンウナギの完全養殖を指すことが多い。

単に「ウナギの養殖」という場合、これは一般的に天然の稚魚(シラスウナギ)を漁獲して種苗として育てる方式を指す。ウナギは長らく生態が不明で、産卵場所も特定できていなかった。ウナギは孵化後に環境要因によって性別が変わる特性があり、孵化・育成の環境に関するデータも乏しかったため、世代を継いで安定的に養殖する技術が確立できていなかった。

ウナギにはニホンウナギやヨーロッパウナギといった種類がある。いずれも天然の個体数が激減しており、絶滅の危機に瀕している。

農林水産省は2010年にウナギの完全養殖を実現したと発表した。2014年時点ではまだ商業化の目途は立っていないが、研究が進められている。