2014年9月4日木曜日

デング熱

読み方:デングねつ

やぶ蚊が媒介する、デングウイルスによる感染症。主な感染源であるネッタイシマカの生息域、すなわち熱帯・亜熱帯地域に多く見られる。日本にも生息するヒトスジシマカもデング熱を媒介し得る。

デング熱に感染すると数日程度の潜伏期間を経て発症する。主な症状は発熱や発疹であり、大半のケースでは致死性は低い。通常、発症から一週間程度で回復に向かう。ただし、まれに重症化して出血熱の症状を伴うケースがある。重症の場合は死の危険が生じる。

デング熱は基本的に人から人へは感染しない。

2014年8月、日本国内でデング熱の感染者が報告された。国内での感染例は約70年ぶりとされる。最初の報告からまもなく数名の感染者が相次いで報告された。9月1日時点で感染者は20名を超えている。これら感染者には、代々木公園を訪れた際に蚊に刺されたという共通点があるという。この報告を受けて東京都は代々木公園を封鎖して駆除剤の散布を実施している。9月には、公園内に生息するの蚊の捕獲・検査を通じ、デング熱ウィルスを保有している蚊の存在が確認されている。