2015年5月29日金曜日

噴火警戒レベル5

読み方:ふんかけいかいレベルご
別名:噴火警戒レベル五
別名:噴火警戒レベル「避難」

火山活動の状況に応じて周辺住民や登山者にとるべき対応を示す「噴火警戒レベル」のうち、最大の危険度を示す区分。火山周辺の居住地域に重大な危険が及ぶ(噴火が起きる)可能性が高いと判断され、対象地域に対しては避難指示が出される。

噴火警戒レベルは1から5まで5段階に区分されている。平常時が「噴火警戒レベル1」となっており、数字が大きくなるにつれて危険度が増す。「噴火警戒レベル3」で入山が規制され、「噴火警戒レベル4」で避難準備が指示される。噴火警戒レベル5では避難を実施する必要がある。

噴火警戒レベル4および噴火警戒レベル5は「特別警報」に区分される。特別警報は警報・注意報に追加する形で2013年に導入された区分であり、「警報」のレベルをはるかに超える規模の災害に至るおそれがある場合に発令される。

2015年5月29日に鹿児島県の火山島である口永良部島(くちのえらぶじま)が突如として噴火、火砕流が海岸線に到達する大規模な火山活動を起こした。口永良部島は噴火警戒レベル3に指定されていたが、この噴火を受けて噴火警戒レベル5に指定されている。噴火警戒レベルが「特別警報」(4~5)まで引き上げられたケースは今回が初とされる。