2015年5月29日金曜日

MERSコロナウイルス

読み方:マーズコロナウィルス
別名:中東呼吸器症候群コロナウィルス
別名:MERSウィルス
別名:MERSコロナウイルス
英語:MERS coronavirus
英語:Middle East respiratory syndrome coronavirus
英語:MERS-CoV

2012年に確認された新型コロナウィルスの名称。2013年5月に命名された。中東で発生したとされ、2013年5月現在サウジアラビアやアラブ首長国連邦などで感染者数が増えつつある。

MERSコロナウィルスは、2002年から2003年に流行して世界的脅威となったSARSウィルスによく似ているとされる。当初は「疑似SARSウィルス」などとも呼ばれた。SARS(重症急性呼吸器症候群)と同様、MERSコロナウィルスも呼吸器その他の臓器に重篤な疾患をもたらす。

MERSの潜伏期は数日から10日前後とされる。感染した場合の死亡率は高く、2012年9月に感染例が確認されてから2013年5月までの間にWHOに報告されたMERSコロナウイルスの確定患者44人のうち、50パーセントの22人が死亡している。

MERSコロナウイルスは人から人へ感染する可能性が高いと見られているが、2013年5月現在、その感染経路や感染源は不明であり、治療法もまた不明である。

関連サイト:
アラビア半島諸国で発生が報告されている新種のコロナウイルスによる感染症の呼称について - 厚生労働省
Novel coronavirus infection - update (Middle East respiratory syndrome- coronavirus) - WHO