2014年9月8日月曜日

ダライ・ラマ

英語:Dalai Lama

チベット仏教(黄教)の教主にしてチベットにおける最高位の指導者と位置づけられる僧の位。2014年現在、単にダライ・ラマといえば当代のダライ・ラマ14世を指す。

ダライ・ラマは菩薩の化身(化仏)であり、転生するとされている。ダライ・ラマが亡くなると、同時期に生まれた子が探され、その中から「これは」と思われる子を次代のダライ・ラマとして戴く、という体制をとっている。ダライ・ラマ14世は4歳のときにダライ・ラマとして見出された。

ダライ・ラマの称号は16世紀に用いられはじめた。黄教はチベット仏教の最大の宗派となり、17世紀から20世紀にかけてはダライ・ラマが宗教上の指導者(法王)および政治上の指導者(国家元首)として君臨した経緯がある。20世紀に中国がチベットを侵攻・支配し、ダライ・ラマ(14世)は亡命政府の指導者となった。以降、ダライ・ラマ(14世)は、各国に亡命離散したチベット民族の精神的指導者として人々に戴かれている。