2014年10月1日水曜日

72時間の壁

読み方:ななじゅうにじかんのかべ
別名:72時間のかべ
別名:七十二時間の壁
別名:生命維持における72時間の壁
別名:人命救助のおける72時間の壁
別名:生存への72時間の壁
別名:生存率が急激に低下するといわれる72時間の壁
別名:黄金の72時間

食料も水もない状況で人が生命を維持できるとされる期間の目安。72時間はすなわち3日間である。防災および災害救助の話題においてしばしば言及される。

災害が発生し、土砂やがれきの下敷きになるなどして救助を待つ者は、72時間ほどは生き延びられる場合が多く、72時間が経過すると生存率が著しく低下すると言われている。そのため、人命救助活動においては「災害発生から72時間」がひとつのタイムリミットとして扱われている。また、災害に備えた道路網の整備なども、拠点から72時間以内に現場到着・救出・救助活動が可能であるような設計が目指される。

72時間という時間は一般的な目安であり、災害の状況や被災者が置かれた環境によって生存可能な時間は異なる。怪我などで大きなダメージを負っていたり、雨風にさらされて体温が奪われやすい状況にあったり、呼吸できない密閉空間に閉じ込められたりした場合は、生命維持は困難となりやすい。これとは逆の環境にあれば72時間を超えても生存できる可能性は少なからずある。