2014年10月29日水曜日

百人斬り競争

読み方:ひゃくにんぎり
別名:百人斬り競争
別名:100人斬り

日中戦争のさなか、日本軍の将校が捕虜を刀で斬り競った、という話。戦中に新聞で報じられたが、実際の出来事かどうかは疑問視されている。

百人斬り競争の様子を伝える記事は、1937年、毎日新聞の前進である東京日日新聞などに珪砂された。将校の名が実名および写真つきで掲げられており、どちらが先に100人を斬るか競争したとされる。

百人斬りの報道は、戦中の報道であるだけに、戦意高揚を意図して掲載されたことは自明といえる。日本刀で100人も両断することは到底不可能との指摘もあり、百人斬りの話は虚構の武勇伝であろうとする見方が少なくない。

なお、百人斬り競争の記事を取材した記者は、当人から直接聴取した内容に基づき執筆したという。斬っている場面を直接に見てはいない。

百人斬り競争は戦後は日本軍の残虐行為を示す資料の一端としてしばしば参照され、いわゆる「南京大虐殺」の証拠の一部として引き合いに出されることもある。