2015年2月10日火曜日

コウモリ外交

読み方:コウモリがいこう
別名:こうもり外交
別名:蝙蝠外交

国家の外交姿勢において、見解や利害が対立している国のどちらに対してもいい顔をし、おもねる、あるいは度々寝返るような態度を指す言い方。もっぱら批判や揶揄の意味を込めて用いられる。

コウモリ外交の語で示されるコウモリのあり方は、イソップの寓話集に収められた「卑怯なコウモリ」に由来するとされる。両者に取り入ろうとして場面場面で都合のいい事をいい、結局はどちらからも嫌われてしまうという筋書きである。

外交においては、対立する2国間のいずれにも協力姿勢を見せつつ、決定的に片側に荷担することになるアクションは保留したままにして、利を得ようとしていると見受けられるあり方がコウモリ外交と呼ばれる。

韓国などは盧武鉉政権以来「バランサー外交」をスローガンに掲げ、日中米をはじめとする国々の均衡を保つ国たらんとする方針を外交の基本姿勢としている。この韓国のあり方は一方ではコウモリ外交として批判の対象となることがある。