2015年2月5日木曜日

脳空気塞栓症

読み方:のうくうきそくせんしょう
別名:脳気体塞栓症
別名:脳ガス塞栓症

体内の空気成分が血管内で気泡となり、それが脳の血管をふさいで血流を妨げる症状。脳内におこる空気塞栓症。

異物の塊によって血管に栓が生じる(血管がふさがれる)症状を「塞栓症」という。塞栓症のうち、空気が栓となる症状を特に「空気塞栓症」という。空気塞栓症が脳で生じたものを「脳空気塞栓症」という。

脳空気塞栓症は、脳内の血流に障害が生じて脳へ酸素や栄養を届けられなくなる状態を引き起こし、脳卒中・脳梗塞などの脳血管障害と似た症状をもたらす。意識を失って倒れたり、症状が重篤で対処が遅れた場合は後遺症が残る場合もある。

脳空気塞栓症はヘリウムや窒素などのガスを大量に吸い込んだ際に起こりやすいとされる。ダイビング直後のダイバーが罹りやすい「潜水病」も脳空気塞栓症の一種である。