2015年3月5日木曜日

フードディフェンス

別名:食品防御
英語:food defense

食品の生産過程における意図的な食品汚染・異物や毒物の混入といった攻撃を防ぎ、食品を守る、という考え方。および、そのための取り組み。

従来のいわゆる「食の安全」(フードセーフティ)は、衛生管理や品質管理を中心的課題としている。フードディフェンスは人為的な(悪意を持った)食品への攻撃を特に対象としている点に特徴がある。近年ではフードディフェンスとフードセーフティは別個のリスクとして区別され、新たな危機管理の要素としてフードディフェンスに取り組む事例が増えている。

2010年代前半においてフードディフェンスが大きく取り沙汰させた事件として、2013年に発生したいわゆる「アクリフーズ農薬混入事件」がある。同事件では食品の製造に携わっていた契約社員の男が製造過程において農薬(マラチオン)を混入させていた。

関連サイト:
食品防御対策ガイドライン(食品製造工場向け) - 公益社団法人日本食品衛生協会