2015年4月1日水曜日

分散型事業

読み方:ぶんさんがたじぎょう

業界の競争要因が多く、業界で優位性を構築する可能性の小さい事業。アドバンテージマトリックスにおける事業タイプの1つ。

分散型事業は、事業規模を拡大してもROAは増加せず、むしろ減少する傾向にあるという特徴を持っている。つまり、事業規模を拡大することの困難な事業タイプである。

分散型事業の例としては、人気のあるシェフが経営するレストランを挙げることができる。レストランの場合、レストラン1店の経営ならばその店に集中できるが、多店舗展開すると材料の品質や味の低下、また、店内の環境やサービスの低下などを招くケースが多い。その結果、売上は増加したがROAは減少したという現象が起きる。

ちなみに、アドバンテージマトリックスにおける事業タイプには、分散型事業の他に、特化型事業、手詰まり型事業、規模型事業などがある。