2020年4月14日火曜日

マン汁

マン汁は、女性の膣内で分泌される体液を指す卑俗な表現。「まん汁」とも表記される。公的・学術的な文脈では「膣分泌液」と呼ばれ、通俗的には「愛液」と呼ばれることが多い。「マン汁」は、露骨かつきわめて卑俗な部類の語彙であり、もっぱらポルノに該当するコンテンツか、あるいは、それに類する猥雑な文脈に限って用いられる表現といえる。公の場での言明は憚られる。

マン汁という言葉の構成は、女性器を意味する卑語の省略(頭2文字)に、単に液体くらいの意味であろう「汁」を組み合わせたものと推察される。なお「がまん汁」とは響きが似ているが言葉の成り立ち上は直接的な関係はない。

マン汁すなわち膣分泌液は、膣内部における分泌液の総称である。膣壁の粘膜を保護し、老廃物などの排出を助け、性交の際には男性器の受け入れを助ける(潤滑剤として機能する)等、女性の生理上たいへん重要な役割を果たしている。なお膣外へ排出された老廃物や膣分泌液の混合物は一般的に「おりもの」と呼ばれる。

「マン汁」という語彙は特に「性交の際に挿入を受け入れやすくする」役割を果たすものとして言及される。この文脈では、膣口にある腺から分泌されるバルトリン腺液なども含めて「マン汁」あるいは「愛液」と呼ばれていることが多い。バルトリン腺液なども含めたマン汁は性的興奮の高まりと共に分泌量を増す。外性器の愛撫などの直接的刺激に限らず、淫らな妄想のような精神的興奮によっても分泌が促される。その分泌量は、個人によっても年齢や状況などによっても差がある。

女性の膣分泌液(いわゆるマン汁)や男性の精液およびカウパー腺液などの「性的刺激・興奮に伴い分泌される体液」を総称して「性液」と呼ぶことがある。