2015年5月7日木曜日

ペロブスカイト

別名:ペロウスカイト
英語:perovskite

灰チタン石(ペロブスキー石)の異称、および、同鉱物に見られる結晶構造(ペロブスカイト型結晶構造)の通称。2009年に太陽電池の材料としての有用性が見いだされ、次世代の太陽電池材料として注目されている。

ペロブスカイト太陽電池の大きな特徴のひとつに、製造の簡単さを挙げることができる。基本的に原料をチタン板に塗るだけで太陽電池パネルが製作できる。シリコン系太陽電池のように精密で特殊な製造装置を必要とする工程が不要であり、従来の太陽電池にくらべてはるかに安価に製造できる。原料そのものも安い。

ペロブスカイト太陽電池の発電効率は著しく向上しつつあり、2012年時点で約10パーセント、2013年に約15パーセント、2015年前半時点では20パーセント超を記録している。太陽電池としての安定性や再現性に難があったもの、2015年には国立研究開発法人物質・材料研究機構が安定性・再現性ともに優れたペロブスカイト太陽電池の構築に成功している。

関連サイト:
単純構造化による安定したペロブスカイト太陽電池構築に成功 - 国立研究開発法人物質・材料研究機構