2015年7月8日水曜日

キールアーチ

別名:キール型アーチ
別名:キールアーチ構造
英語:keel arches

「新国立競技場」のデザイン案として2012年に採択されたデザイン案の最大の特徴である、競技場の上に架かる橋梁のようなアーチ構造の通称。

「キール」(keel)は元々は船の「竜骨」を意味する。竜骨は船底に設けられた構造であり、船首から船尾まで船全体を背骨のように支える役目を持つ。ただし、新国立競技場のキールアーチは船の竜骨のように構造全体を支える役割は特になく、却って建物の構造的負担となっている。

新国立競技場は、2020年東京オリンピックのメイン会場として建設計画が進められている。キールアーチを中心とするデザインは、見た目が際だって先鋭的である点、および、キールアーチの設置により建設費用が跳ね上がる点を問題視する見解が少なくなく、2015年半まで建設の是非をめぐって紛糾するという事態に至っている。