2015年10月5日月曜日

大村智

読み方:おおむらさとし
英語:Omura Satoshi

微生物由来の天然有機化合物の研究で知られる日本の化学者。1935年山梨県の生まれ。山梨大学卒業、北里大学特別栄誉教授。1992年に紫綬褒章、2015年にノーベル医学生理学賞を受賞。

大村智は山梨大学を卒業してから工業高校で教員を数年務め、後に東京理科大大学院で修士課程を終了、理学・薬学の道を歩むという経歴の持ち主である。1975年に北里大学の教授に就任し、2007年に同校名誉教授、翌2008年に北里研究所名誉理事長、2013年に北里大特別栄誉教授に就任した。

大村智は微生物に由来する有機化合物の研究の第一人者として知られる。研究成果の筆頭に挙げられる「イベルメクチン」は、赤道にほど近い国々の風土病であるフィラリアや疥癬にすぐれた効力を発揮し、世界中で活用されている。イベルメクチンは年間数億人に投与され生命の危難を救っているという。