2015年10月6日火曜日

新図書館整備計画

読み方:しんとしょかんせいびけいかく
別名:新図書館計画
別名:新図書館整備基本計画
別名:新図書館等複合施設整備計画

公立図書館のあり方を見直し、人の役に立つ施設として設備・サービス・運営方針やシステムそのものを整備する事業・計画の通称。全国の市をはじめとする自治体が推進している。

新図書館整備計画の構想の具体的内容は、自治体によって異なるが、例えば、貸し出しシステムの整備の無線LAN等のサービスの充実、県立図書館と市立図書館の一体化、資料館やレクリエーション施設の併設、カフェなどの商業施設の併設といった案がある。より便利に利用できる点に加えて、人々の憩いの場という位置づけがおおよそ共通した理念といえる。

新図書館整備計画の中には民間企業に運営を委託する案も多い。2013年に佐賀県武雄市立図書館は「TSUTAYA」を運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)に図書館運営の委託を開始している。民間委託による図書館は「TSUTAYA図書館」と呼ばれることもある。

TSUTAYA図書館としてリニューアルされた武雄市立図書館は、カフェが併設され、ある程度の物音に包まれた空間に生まれ変わっている。利用者数はリニューアル前後で大幅に増加したとされる。

他方、私企業に図書館運営を任せることによる弊害を懸念し異を唱える潮流もある。愛知県小牧市でもCCCに市立図書館の運営を委託する計画を進めていたが、2015年に住民投票を行った結果ではTSUTAYA図書館化に反対する意見のほうが多数を占めた。