2017年12月14日木曜日

重大インシデント

読み方:じゅうだいインシデント

航空、鉄道、船舶の交通における、「事故が発生するおそれがあると認められる事態」のこと。通俗的には「あわや大事故」となりかねなかった事態というように理解される。

航空法や鉄道事業法では、事故につながる懸念が認められる事態が発生した場合に、その状況を国土交通大臣に報告する義務が設けられている。この規定に該当する事態が重大インシデントと呼ばれている。

航空法では、重大インシデントは「航空事故が発生するおそれがあると認められる事態」
を指す。そして、「航空事故」とは、航空機の墜落・衝突・火災による機体の炎上、航空機による人の死傷、航空機内における人の死亡・行方不明、および、航行中の航空機の損傷、といった事態を指す語である。すなわち、航空における重大インシデントは、航空事故には至らずに済んだものの一歩間違えれば事故が発生しえいたという状況を指す。

国土交通省運輸安全委員会が、重大インシデントの発生した原因の調査や再発防止のための研究を行っている。

関連サイト:
運輸安全委員会の業務