読み方:きょうゆうしどう
道路として利用されている個人所有の土地(私道)のうち、複数の主体が共同で所有・利用している土地を指す、通俗的な呼称。
共有私道は民法(第3節)における「共有」の規定に基づいて扱われる場合が多い。基本的には、共有私道は道路に接している敷地の所有者が同士の取り決めによって共有される。全員で持分を共有するか、もしくは土地を分割してそれぞれ所有する、といった形態が一般的といえる。
共有私道は権利関係が曖昧になりやすく、混乱やトラブルの要因になりやすい。共有私道の利用の承諾は誰に得るべきか、工事を行う際に誰の同意を得るべきか、固定資産税は誰が払うか、通行を阻害するような物が置かれた場合にどう対処するか、等々の状況は、場合によって異なり一概にはいえない。
法務省は2017年に「共有私道の保存・管理等に関する事例研究会」を設置し、共有私道の保存と管理に関するガイドラインの取りまとめを進めている。
関連サイト:
共有私道の保存・管理等に関する事例研究会 - 法務省