読み方:えほうまきしょうほう
別名:恵方巻き商法
特に全国的に根付いているわけでもない行事を、企業が(もっぱらマーケティング戦略の目論みから)大々的なキャンペーンとして打ち出し、新たな商機を創出すること。年中行事にかこつけたゴリ押し。
「恵方巻商法」の呼び名は、あるコンビニエンスストアが中心となって「2月の節分は恵方巻きを丸かぶり方式で食べるもの」という認識のもとに全国的なキャンペーンとして展開した流れを念頭においた表現といえる。
2010年代の後半から終盤にかけて、節分の日になるとコンビニやスーパーマーケットで恵方巻きが大量に用意され販売されるようになっている。ただし全国的には、ありがたがる声よりは違和感を訴える声の方が多勢を占める。
節分の恵方巻きは、大多数の国民が伝統行事として認識していない事柄を(さも文化の啓発であるかのような体で)発信しているという側面もさることながら、結局あまり国民に受け容れられずに大量の売れ残りを排出しているという事実においても非難の対象となることがある。