2018年4月23日月曜日

テンプライソギンチャク

別名:Tempuractis rinkai
別名:新属新種Tempuractis rinkai gen. et sp. nov.

ムシモドキギンチャク科のイソギンチャクの新種。海綿(カイメン)類の内部に棲息し、カイメンと共生している。東京大学が日本国内の磯で発見し、新種と判定、「テンプライソギンチャク」(Tempuractis rinkai)と命名し学術誌「BioOne」で発表した。

和名「テンプライソギンチャク」は赤い触手と衣を纏ったような様子をエビの天ぷら(エビ天)に見立てた呼び名であるという。

テンプライソギンチャクが棲息しているノリカイメンは佐渡島や三重県鳥羽市など複数箇所で見つかっている。このノリカイメンの1種は自然下では必ずテンプライソギンチャクと共生した状態で見つかっており、共生せず独立して棲息している個体は確認されていないという。

関連サイト:
カイメンと共生する新属新種のイソギンチャク ― 東京大学大学院 2018年4月9日
First Detailed Record of Symbiosis Between a Sea Anemone and Homoscleromorph Sponge, With a Description of Tempuractis rinkai gen. et sp. nov. (Cnidaria: Anthozoa: Actiniaria: Edwardsiidae) ― BioOne