2018年7月12日木曜日

プッシュ型支援

読み方:プッシュがたしえん
別名:プッシュ型災害支援

災害が発生した際、被災地の自治体の要請を待たずに政府が支援物資の輸送などを開始するという対応。

国の被災地支援は、基本的には、自治体の要請に応じる形で行われる。ただし自治体側でも被災状況が正確に判断しきれていなかったり、そもそも自治体がまともに被災して半ば機能不全に陥っていたりする場合も少なくない。民間の物資供給も低下する。プッシュ型支援では国が独自に判断して、要請を待たずに行動を開始する。

なお、プッシュ型支援に対して、あくまでも被災自治体側の要請を受けて物資支援などの対応を始める進め方が「プル型支援」と呼ばれることもある。

プッシュ型支援は、被災直後の最も支援が必要となる段階ですばやく支援の手を届ける体制が実現しやすいというメリットがある。他方、プル型支援にも、現場の要望を聞いて当事者が本当に求めている支援を行えるというメリットがある。

プッシュ型支援は2016年の熊本地震ではじめて本格的に導入された。2018年7月豪雨でも食料を送ったり避難所へエアコンを設置したりといった対応がプッシュ型支援として実施されている。

関連サイト:
プッシュ型支援について ― 内閣府防災情報のページ