2018年8月20日月曜日

ラニーニャモドキ

別名:ラニーニャもどき
別名:ラニーニャもどき現象

熱帯太平洋の東部および西部の海水温が異常上昇し、その中間(中央部)の海水温は逆に平年よりも低くなる、という特徴をもつ気候変動現象。海水温の上昇下降の発生位置が「エルニーニョもどき現象」とは真逆となる。

太平洋の熱帯域では局地的に海水温が平年並みの温度よりも上がったり下がったりする現象がしばしば見られる。中央部と東部において海水温が上昇し、西部では水温が低くなる現象を「エルニーニョ現象」という。これとは逆に西部で水温が高くなり中央と東では低くなる現象を「ラニャーニャ現象」という。

エルニーニョ現象に似た海水温の変動現象で、熱帯太平洋の中央部の海水温は上昇するが、東部と西部の両側の水温は下がる場合のあることが確認され、これが「エルニーニョもどき」と名付けられた。そしてエルニーニョもどきとは逆に中央部の水温が下がって東西両側では水温が上がる現象が「ラニャーニャもどき」と名付けられることになった。

エルニーニョ現象もラニャーニャ現象も、双方に似た「もどき」現象も、太平洋を囲む地域をはじめ世界各地の気候に少なからぬ影響を及ぼしていることが知られている。