2018年10月22日月曜日

ストローマン論法

読み方:ストローマンろんぽう
別名:ストローマン手法
別名:ストローマン

相手の発言に含まれている非本質的な(些末な)部分を誇張したり意図的に曲解したりして歪めた上でそのねじ曲げられた言説を否定・反論するといった論駁や批判の方法を指す言い方。

ストローマン(straw man)はもともとは藁で作られた人形(藁人形)を指す英語の名詞である。

政治家の舌禍(問題発言)が新聞やテレビなどのマスメディアにより取り沙汰される騒動の中には、発言の流れを一切顧慮せずに言葉が切り取られて槍玉に挙げられている場合もある。これはストローマン論法に該当する論法といえる。

2018年10月、第4次安倍改造内閣の発足に伴い文部科学大臣に就任した柴山昌彦が、記者会見の場で教育勅語へ言及し、これを朝日新聞や毎日新聞などが激しく非難したが、大臣の教育勅語への言及はNHKの記者が教育勅語についてどう思うかと質問したことへの返答だった。朝日も毎日も質問に回答して述べたという脈絡には触れていない。

関連サイト:
(社説)教育勅語発言 柴山文科相の見識疑う ― 浅し新聞デジタル 2018年10月5日
柴山氏の教育勅語発言 早くも時代錯誤の登場だ ― 毎日新聞2018年10月5日 東京朝刊
内閣改造で初入閣 柴山昌彦文科相が会見(2018年10月2日) ― THE PAGE(ザ・ページ) via YouTube