ロックダウン(lockdown)とは、緊急時の安全確保を主な目的とした隔離・出入り制限などの措置を意味する語。「封鎖」と訳されることが多い。2020年春現在、いわゆる新型コロナウイルス(いわゆる武漢肺炎)の感染拡大の阻止を目的とした「都市封鎖」、すなわち「都市や公共施設の封鎖措置」の意味で用いられている。
ロックダウン(都市封鎖)の具体的な措置としては、不要不急の外出の禁止、飲食店の営業停止、学校や公共機関の休止、スーパーマーケットへの入場制限などが挙げられる。人々が接する機会を極力減らすことで感染拡大を最小限に抑えるための措置である。
ロックダウンの原語である英語の「lockdown」の第一義は、刑務所において囚人が房から出さないように自由を制限する(監禁)措置の意である。都市や施設の「封鎖」は、派生的な語義といえる。lockdown は名詞であるが、lock (someone) down という形で動詞として扱うこともできる。
2020年初頭から春にかけて「新型コロナウイルス」が爆発的に感染者数を増やしており、その範囲は半ば全世界に及ぶ、感染爆発(パンデミック)の様相を呈しつつある。爆発的感染が最初に確認された中国の武漢、および感染者数と死亡者数の増加が著しいイタリア・フランス・アメリカなどの欧米諸国では、3月半ば時点で公に市民の外出が禁じられるに至っている。
日本では、政府が2月下旬に全国の公立(小中高)校に休校を要請した他、大規模なイベントの開催も自粛を要請するなどしている。これは強権を発動して停止を命じたわけでもなく、ロックダウンと呼ぶべき措置には当たらない。
3月下旬の時点でも新型コロナウイルスの感染拡大は終息の予兆を見せたわけではなく、なお予断を許さない状況が続いている。東京都はこれから感染爆発(オーバーシュート)が発生した際には東京をロックダウンを結構する可能性もあると会見で表明している。