2020年5月22日金曜日

ソーシャルディスタンシング

別名:社会的距離の拡大
別名:社会的距離を取るということ
別名:ソーシャルディスタンスの拡大戦略
英語:social distancing

ソーシャルディスタンシングは、感染症の感染リスクを低減するために、他人と接近しすぎず、ある程度の物理的な距離を置くことである。2020年現在は新型コロナウイルスの感染拡大抑止策として言及される機会が多い。

ソーシャルディスタンシングの適切な実践には、感染者のマスク着用と並び、飛沫や接触によるウイルスの伝播(ヒト-ヒト感染)のリスク低減の効果が期待できる。各人が物理的距離を置くことは、いわゆる「3密」状態の1要素である「密接」を回避することであり、ひいては「密集」を避けることにもつながる。

「ソーシャルディスタンシング」と同様、「ソーシャルディスタンス」という表現も、しばしば同義語的に用いられる。ソーシャルディスタンシングは、基本的には「(物理的)距離を取る」という動作・行動を指す表現である。他方、ソーシャルディスタンスは「(個々人間の)距離」を指す表現であり、しかも往々にして「個人が確保したいパーソナルスペース」という心理学的な概念として用いられる語彙でもある。感染症対策を指す場合は「ソーシャルディスタンシング」の方がより適切な表現といえる。とはいえ、通俗的な文脈では特に区別されずに用いられている場合も少なくない。