2022年12月26日月曜日

リーガルハラスメント

別名:リガハラ
別名:法的嫌がらせ
英語:legal harassment

「リーガルハラスメント」とは、「法制度を利用した合法的な嫌がらせ」や「嫌がらせ目的の法的権利行使」の意味で用いられる表現である。「法的な(リーガル)嫌がらせ(ハラスメント)」の意。

離婚訴訟におけるリーガルハラスメント

「リーガルハラスメント」の典型例としては、DV(家庭内暴力)などで離婚済あるいは別居中の元夫が、子供の親権や養育費などを巡って元妻を相手に訴訟を起こす、といった例が挙げられる。

訴訟そのものは適法である。しかし、その訴訟が「元妻を何度も法廷に立たせて精神的負担を強いる」とか「裁判費用や弁護士費用をかけさせて経済的負担を強いる」といった嫌がらせ目的で行われることがある。このような訴訟沙汰は「リーガルハラスメント」であるといえる。

「被害者しぐさ」として揶揄されるリーガルハラスメント

「リーガルハラスメント」は、法的手段によって追及を受けた者が「嫌がらせを受けた被害者」の立場から反駁および非難する言い分などとして用いられることがある。

「リーガルハラスメント」として非難される行為そのものは、法的権利の行使に過ぎず、それ自体に違法性はない。しかしハラスメントを受けた側としては、「正義や倫理を建前として嫌がらせのために行われた権利行使」であると解釈されるわけである。

この手の「リーガルハラスメント」は、あくまでも主張であり主観的判断である。「リーガルハラスメントである」という主張に同意しない(あるいは反発する)立場の者からは、その「リーガルハラスメントである」という主張そのものが「ただのレッテル貼り」であり「被害者しぐさ」であるとして揶揄されることもある。

また、そのような「被害者面」のポーズを取るふざけ混じり・冗談交じりの表現として「リーガルハラスメント」の語が用いられる例も見られる。