2010年10月20日水曜日

バラスト水

読み方:バラストすい
英語:Ballast Water

貨物船が船を安定させる目的で、重しとして積み込む水。「バラスト」は「底荷」の意味。海水が積載され、目的の貨物を積み込む際に海中に放出される。

バラスト水は船が貨物を降ろした港で詰まれ、再度貨物を積む港で捨てられる。これによって、本来その付近の海域には生息していない外来種が持ち込まれ、海洋生態系に影響を及ぼすことにつながると懸念されている。

東京湾で増殖している北米原産の貝類、ホンビノスガイは、バラスト水によって運ばれたと考えられている。

国際海事機関(IMO)ではバラスト水の適切な処理について規定した「バラスト水管理条約」(BWM条約)を2004年に採択したが、批准する国が条約発効要件に達しておらず、2010年現在も未発効の状態にある。