2022年6月17日金曜日

ブラックフライデー

英語:Black Friday

ブラックフライデーとは

ブラックフライデー(Black Friday)はアメリカにおいて「感謝祭の翌日」から始まる大売り出しのイベントの通称。いわゆる「年末商戦」あるいは「歳末大売り出し」のようなものである。

日本のブラックフライデーはいつ? 2021年の事例

近年では、日本でも「ブラックフライデー」のセールを展開する店が増えつつある。

ただし、日本のブラックフライデーがアメリカと同様「感謝祭の翌日」に始まるとは限らない。何しろ日本には感謝祭がなく、その日にセールを始める理由がない。

日本では感謝祭の代わりに「勤労感謝の日」に合わせた日程が組まれたり、あるいは11月半ばあたりに期間を設定して「ブラックフライデー」と銘打っているようなケースもある。

2021年を例に取ると、アメリカの感謝祭は2021年11月25日(木)であり、ブラックフライデーの開始日は2021年11月26日(金)だった。

・イオンは「ブラックフライデーセール」を2021年11月19日(金)~ 28日(日)にかけて行った。

・トイザらスは「ラックフライデー2021」を2021年11月19日(金)~11月25日(木)にかけて行った。

・楽天市場は「楽天ブラックフライデー」を2021年11月18日(木)~11月23日(火)にかけて行った。

・アマゾンジャパンは「Amazon ブラックフライデー 2021」を2021年11月26日(金)~12月2日(木)にかけて行った。これはアメリカのブラックフライデーのスケジュールに即している。

日本のブラックフライデーはいつから?

日本では「ブラックフライデー」は2010年代半ばに一部の小売店で導入され始めたとされる。イオングループなどが日本で最初期に「ブラックフライデー」セールを開催した事業者のひとつとして知られている。ちなみにアマゾンジャパンは2019年に「Amazon ブラックフライデー」を日本では初めて開催している。

各店の今年のブラックフライデーはいつから始まるのか(開催期間はいつなのか)?という意味の「いつから?」には、答えにくい。日本では開催期間がまちまちだからである。実施される場合は「11月後半に開催」されるであろうし、前月か当月には具体的な開催期間が決定されるだろうから、10月半ば以降まめに確認なさるとよい。

ブラックフライデーの意味・由来

アメリカの感謝祭(Thanksgiving Day)は「11月第4木曜日」と決まっている。そのため、感謝祭の翌日から始まるブラックフライデーは、金曜日に初日を迎える。(決まって金曜から始まるから「フライデー」というのである)

アメリカでは「感謝祭」は国民の祝日となっている。金曜を挟んで土曜・日曜も休みとなるため、金曜日も休日にして連休が設けられることが多い。また、感謝祭が終わったことで国民の意識は年末(クリスマスシーズン)に向く。そこで、皆こぞってクリスマスプレゼントを物色しに出かけるわけである。小売店にとっては一大商機である。感謝祭で売り逃した在庫を一掃する役割もあるという。

このため、ブラックフライデーは多くの小売店にとって最大の書き入れ時とされる。

「ブラックフライデー」の意味

ブラックフライデーの「ブラック(black)」は「黒字」の意味と解釈されている。売り上げが伸びるという好ましい意味である。

ただし金融・経済の分野では「株価が大暴落した日」を「ブラック(暗澹たる)+曜日」と通称することが多々あって紛らわしい。 とりわけ1929年に発生した深刻な金融危機を指す用語として定着している表現が複数ある。

・「ブラックサーズデー」は1929年10月24日(木曜日)に始まる株価の大暴落。
・「ブラックマンデー」は1929年10月28日(月曜日)に起きた株価の壊滅的な下落。
・「ブラックチューズデー」は1929年10月29日(火曜日)に起こった株価のさらなる下落。

「ブラックマンデー」は1987年10月19日(月曜日)の株価大暴落を指すこともある。

さらにブラックサーズデーの翌日にあたる1929年10月25日(金曜日)を「ブラックフライデー」と呼ぶこともある。

とはいえ、文脈上「ブラックフライデー」が「金融危機」と「大売り出し」のどちらを指しているか判断に迷うことは稀だろう。

ブラックフライデーは年に何回?

ブラックフライデーは「年に1度の大セール」である。つまり年1回である。

関連サイト:
National Retail Federation - Holiday FAQ - 全米小売業協会のFAQページ(ブラック・フライデーに関する解説あり)