2010年12月22日水曜日

重粒子線

読み方:じゅうりゅうしせん

炭素イオンなどの粒子を加速させ、放射線として発射する方式。がん治療の方式である放射線治療の手法として利用されている。

一般的に、電子よりも重い粒子が重粒子と呼ばれる。放射線治療では炭素イオンが利用される場合が多い。

従来の放射線治療において使用されてきたX線や電子線などに比べて粒子が大きく、任意の地点にめがけて放出することが容易であるという特徴を持つ。このため、患部を狙い撃ちして治療にあたることが可能である。これによって正常な細胞への影響が減り、副作用の危険性が比較的緩和されるという。

重粒子線は大規模な装置(加速器)を必要とする。国内の代表的な設備としては、独立行政法人放射線医学総合研究所が所有する「HIMAC」などがある。

関連サイト:
重粒子線治療について知りたい方へ - 放射線医学総合研究所