2011年3月22日火曜日

残留放射性物質

読み方:ざんりゅうほうしゃせいぶっしつ

核爆発などにより放出された後、土壌などに残る放射性物質。

核分裂しなかった放射性物質やフォールアウト、あるいは、土壌や建物の成分そのものが中性子線を浴びて核分裂を生じ、放射能を帯びるようになったものが、残留放射性物質となる。

残留放射性物質の種類によって半減期は異なり、場合によっては短期間のうちに無害な水準まで放射能が弱まるが、残留放射性物質そのものが除去されるまで超長期的に放射線が放出され続ける場合もある。

太平洋戦争中に原子爆弾が投下された広島および長崎では、被害の10パーセントが残留放射線によるものとされている。ただし原爆投下の1週間後には残留放射線は100万分の1に減少し、2011年現在は他地域と全く変わらない水準とされる。

関連サイト:
広島・長崎にはまだ放射能が残っているのですか? - 財団法人放射線影響研究所 よくある質問