2011年4月10日日曜日

津波避難ビル

読み方:つなみひなんビル

津波に襲われた際の避難場所として指定されている高層ビル。低地の市街地などで高台に避難している余裕がない状況などで緊急避難所として使用される。

津波避難ビルに関するガイドラインは内閣府が2005年に「津波避難ビル等に係るガイドライン」としてまとめている。

津波避難ビルは、構造的には、1981年に纏められた新耐震設計基準に適合しており、かつRC(鉄筋コンクリート)かSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造であることが求められる。確保すべき階数(高さ)は地域ごとに想定される浸水状況に応じて決められる。津波の進行方向に対して奥行きがある形状が望ましいとされる。

2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、東北地方太平洋側の沿岸地域に大規模な津波が発生し、家屋から自動車まで波にさらって壊滅的被害をもたらした。木造住宅が全て波にさらわれた被災地でも、鉄筋コンクリート造のビルは多くが倒壊せずに持ちこたえたという。

関連サイト:
津波避難ビル等に係るガイドライン - 内閣府防災情報のページ