2011年5月16日月曜日

噴火警戒レベル

読み方:ふんかけいかいレベル

気象庁が発表している、特定の火山に対する警戒レベルを5段階で示した指標。「噴火予報」および「噴火警報」を通じて発表される。

噴火警戒レベルに変動があった場合、警戒が必要な市区町村と、変動後のレベルが発表される。レベルの区分はそれぞれ次の通りである。

レベルキーワード火山活動の状況
5避難居住地域に重大な被害をもたらす噴火が発生した、あるいは、切迫している状態にある
4避難準備居住地域に重大な被害をもたらす噴火の発生が予想される。噴火の可能性が高まってきている。
3入山規制居住地域の近くまで重大な被害をもたらす噴火が発生した、あるいは発生すると予想される。その範囲に立ち入ると生命の危険がある
2火口周辺規制火口付近に重大な被害をもたらす噴火が発生した、あるいは発生すると予想される。火口付近に立ち入ると生命の危険がある
1平常火山活動は平常。火口内に入った場合には生命の危険がある

噴火警戒レベル導入火山は、2011年5月現在、浅間山や富士山、阿蘇山、雲仙岳、桜島、吾妻山など、全国30の火山が対象となっている。それ以外の火山は「噴火警戒レベル未導入火山」に区分され、「火口周辺が危険」、「入山が危険」、「居住地域厳重注意」などの警戒情報が状況に応じて発表される。

噴火警戒レベルは、2007年から、それまでの「火山活動度レベル」などに替わって導入された。噴火警戒レベルの導入により、周辺住民がとるべき行動への指示が併せて明示されるようになっている。

2011年5月16日には阿蘇山で小規模な噴火活動が見られ、噴火警戒レベルは平常時を示す「レベル1」から、火口付近への立ち入りを規制する「レベル2」へ引き上げられている。

関連サイト:
現在の噴火警戒レベル - 気象庁
噴火警戒レベルとは - 気象庁
噴火警報、噴火警戒レベルのリーフレット(PDFファイル) - 気象庁