2011年5月19日木曜日

交通系ICカード

読み方:こうつうけいアイシーカード

公共交通機関などで導入が進んでいる非接触ICカード。各地の交通機関がそれぞれ発行している。多くはプリペイド式で、事前にチャージしてから利用する。

交通系ICカードは、自動改札システムによる改札通過の迅速化、乗車券の廃棄コスト低減、電子マネーとの一体化や交通機関の相互乗り入れの利便性向上といった様々な利点がある。1990年代半ば以降、官民一体となって規格開発のプロジェクトが進められ、2000年頃からバス等で導入が開始、2001年にJR東日本が「Suica」を本格的に導入したことを皮切りに、全国各地のJR、私鉄、市営地下鉄などで導入が一挙に進んだ。

交通系ICカードは各交通機関がそれぞれ発行しており、当初は互換性が乏しかった。首都圏では2007年に「Suica」と「PASMO」の相互乗り入れが可能となっている。2011年5月に、交通系ICカードを発行する11の事業者が協議して、各社の発行する交通系ICカードで相互利用に対応することが発表された。

交通系ICカード10種の相互乗り入れの実現は2013年春以降と発表されている。対応するICカードの一覧は以下の通りである。

ICカード名称運営事業者対象交通機関
Suica東日本旅客鉄道株式会社JR東日本
Kitaca北海道旅客鉄道株式会社JR北海道
TOICA東海旅客鉄道株式会社JR東海
ICOCA西日本旅客鉄道株式会社JR西日本
SUGOCA九州旅客鉄道株式会社JR九州
PASMO株式会社パスモ首都圏の私鉄など
PiTaPa株式会社スルッとKANSAI関西の私鉄など
manaca株式会社名古屋交通開発機構
株式会社エムアイシー
名古屋市の地下鉄のなど
はやかけん福岡市交通局福岡市の地下鉄
nimoca株式会社ニモカ西鉄の各路線

関連サイト:
交通系ICカードの普及と設備投資の状況について - 国土交通省