2011年6月24日金曜日

西フィリピン海

読み方:にしフィリピンかい
英語:West Philippine Sea

「南シナ海」(South China Sea)の名称で国際的には呼ばれている海域の、フィリピンにおける呼び名。

南シナ海では、スプラトリー諸島(南沙諸島)とその周辺海域の領有権を巡って、ASEAN各国および中国の間で緊張関係が続いている。2002年には「南シナ海行動宣言」呼ばれる声明が出され、平和的解決が模索されていたが、2000年代の後半頃からは中国が他国の漁船を妨害したり総統の現地視察を行ったりと積極的に行動しており、フィリピンをはじめ各国から非難および抗議の声が上がっていた。2010年にはASEAN各国の間で、法的拘束力を伴う「南シナ海行動規範」が必要であるという見解が合意されている。

フィリピン政府は2011年6月から「西フィリピン海」の呼称を使用しはじめている。なお、ベトナムは南シナ海を「東海」と読んでいる。

関連サイト:
南シナ海問題における中国の新動向